うさぼうの人生ダッシュボード化計画

仕事や家族との生活、読書や体験から考えたことを書き綴り、人生をゲームのように楽しむヒントを発信中

書評:「ブログを10年続けて、僕が考えたこと」を紹介するタイミングになりました

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うさぼう(@usabo_tweet)です。

秋の読書週間、3冊目です。

本紹介の企画について

▼倉下さんの本紹介企画です。早いもので今日を含めてあと3日となりました。

rashita.net

今日紹介する本「ブログを10年続けて、僕が考えたこと」

これまでAmazonリンクで紹介しており初めてな感じがありませんが、書評記事を書くのは初めてです。

 

目次も紹介しますが、ランディングページには立ち読みページも、引用ツイートも、感想コメント集もあります。本のことをより知ることができる楽しいサイトです。

ブログを10年続けて、僕が考えたこと | Official Website

 

▼目次:

はじめに
第一章 R-style ビギニング
第二章 ブログ及びブロガーについて
第三章 人はどのようにして毎日更新するブロガーになるのか
第四章 ブログの成功法則
第五章 ブログの今と未来
おわりに

R-Style軌跡への感想

ゼロから始めるセルパブ戦略(書評記事へのリンク)では、KDPの実験結果を考察しているのに対して、この本では10年間のブログでの実験・実践結果の考察が生々しく綴られています。個人的にはシゴタノ!を読み漁ったあたりとか、@kazumotoさんや@beckさんと交流生まれたあたりとか、Lifehacking.jpのライフハックブログ賞とか胸をアツくなしながら読みました。この時代に僕はまったく何やってたんだろうな、と思います。生まれる前のZeppelinのライブはどうしようもないけど、同じ時代を生きていたわけなので、いつどう行動を変えてたらもう少し近い道を歩くことができたのだろうと考えたりします。

 

都合つかず参加できないイベントのツイートをまとめてみたり、シゴタノ!の引き受けに悩んだり、1000はてブ集めやってみたり、その後すっと興味が薄れていったり。既に自分も似たことやってたなと思えるものもあったり、ここ1年ぐらいの自分の行動に無意識に反映されてるものもあったり、もう少ししたらやってみたいなと思ったり、とにかくわくわくします。

ハイライトのハイライト

あちこち線を引きながら読んでいたので抜粋します。厳選したつもりが24か所になってしまいました。

  • 自分が文章を書いて誰かに何かを伝えるということが、心の奥底から好きなんだということは、長く更新を続けているブログからはっきりとわかっています
  • 一日一回更新で、ニュース速報ではなく、読み物としての記事を書いていく。手抜きせず、どこかからの転載もしない。本当に毎日毎日ブログのために文章を書いています。
  • 誰に言われなくても、何一つ強制がなくても、ブログを更新する人。ブログを更新してしまう人。ブログ更新の内燃機関を持っている人。言い換えれば、ブログを書く意義を自らで持っている人。そうした人をブロガーと読んでみるのはどうでしょうか。
  • ブログはいろいろな形が存在できるメディアです。運営するために最低限必要なコストは、自分のやる気と時間だけです。
  • 読む人に変化を与えたい。本当に、それだけなのです。
  • なぜ、そんなことをやっているのかと言えば、私が先達から同じものを受け取ってきたからです。
  • 私がブログを始めたのは、単に「言いたいこと」があったからです。
  • 知らない間に、私はあたらしい役割を担っていました。ほとんど独り言のようにつぶやいていたつもりが、誰かに語りかける存在になっていたのです。
  • 別に義務も、命令もないのです。だったら、自分の中でのかっこよさぐらいは失いたくないものです。
  • 情報を出せば、情報が集まる。実に不思議な感覚ですが、一度体験してみると妙な納得感もあります。
  • 自分の興味を時系列で眺めることで、「あぁ、自分はやっぱりこういうものが好きなんだな」という感覚を、瞬間的な気持ちの高ぶりとは無縁な状況で確認することができます。
  • そうしたわかりやすい実利よりも、はるかに大切なものをブログから得てきました。それは何かといえば、--人とのつながりです。
  • 違った鍵穴と接すれば接するほど、ピタリとはまり込める場所を見出せる可能性は高まります。
  • 広く読まれなくても、ごく少数でも、本気の関心を持って読んでくれる人とつながることができたのならば、それはとても幸福な出来事です。
  • 私はそこで贈りものを返すために、歌を歌う選択をしました。
  • これはまるで永久ループで、キリがありません。だから、今日も私はせっせとブログを更新しています。債務を返すために。誰かにギフトを贈るために。
  • 「ついついやってしまうこと」「うっかり考えてしまうこと」それをテーマとすればブログは続けやすくなります。そして、必然的にそのブログはあなたの深い部分に寄り添うものとなります。
  • 隠れ家ブログは、別に隠れることが目的ではありません。流行を気にせず、周囲に合わせることもせず、淡々と自分がやりたいことをやる、という一つの姿勢です。
  • 一度ブログに書いてしまえば、それは公共の場で発表したのと同じことです。Publishとはそういう意味です。自分の文章が、多くの人・広い対象に読まれる可能性が出てきます。
  • 飽きた だったらやめましょう。
  • ウェブに情報を出すならば、そのコンテンツが誰かの役に立つか、誰かの価値になっているのかは、一度考えてみたいところです。
  • どれだけ価値があることでも、自分のキャパシティーを超えた行為に継続性はありません。無理をして世界を救うことなどできないのです。
  • 目に入る風景が変わります。~(中略)~~ありそうです。
  • 自分の中にあるものを、そっとでもいいから外に出しておくこと。それには勇気も必要だし、慎重さも欠かせません。しかし、価値とは見出されるものです。自分以外の人に、見出されやすいように価値をウェブに置いておくこと。それが、現代を生きる上での戦略でもあるのでしょう。

終わりに

自分の中にあるものを出してそっと置き続けること。先達から受け取った贈り物を返すように、今度は別の誰かに届けるように、語りかけること。土日にせっせと完成させたアシタノレシピの予約投稿を完了し、子供が寝静まった後にこの記事を書き始めてふとつぶやきました。

一度目は眠れない夜に一気に読み遠し、二度目はKindleに線を引きながら読み返し、でもなんとなく書評は思い浮かばなくて寝かしていました。ふと今かな、と思い立って書いたのがこの記事です。我ながらいいところに線引いているなと満たされながら(全部倉下さんの文章です)。