目次
- アイデア:時間の使い方を共有するゲーム
- 時間は均等、不可逆な資源
- 時間を箱のように扱うと過不足が見えやすく有効に使える
- かかる時間を予測し箱へ割り当てることで感覚とのギャップを埋める
- 24時間を箱に分ける
- 有意義な時間を過ごすために
- 時間を記録すれば将来が見える
- 見えたことから考えを記録して将来を作る
--
アイデア:時間の使い方を共有するゲーム
ゴール:あなたの時間の使い方を記録し共有しフィードバックを得ること
ルール:以下のステップであなたの時間の使い方を説明
Step1:説明する時間を選ぶ(1日 or 1週間)。
Step2:時間を細かく分けるためのセクションを決める
(1日に対して2時間ごとにA~Lというように)
Step3:そこで何をするのかをカテゴリとタスクで記述
(仕事、お客様との打合せ 仕事、資料作成 趣味、映画)
フィードバックシステム:他のユーザの登録データを参照(匿名も可)しいいね!やコメントを付与。いいね!とコメントの数でランキング表示。気に入った時間の使い方をしているユーザはフォローして継続して参照することができる。
ゲームというよりきわめてSNS的ですが、時間の使い方に特化してこういうことができたら楽しいだろうなと思います。他人の手帳を覗き見させてもらう感覚かもしれません。
有意義な時間を過ごすためにはどうすればいいのか。どのようにセクションを分けて、どのようなカテゴリを設けて、どのようなタスクをどのくらいの時間で設定するのがよいのか、そのための生きた事例集、知恵の結晶、交流。
残念ながらまだこのゲームは私の妄想にしか過ぎませんが、いつか実現したいと思っています。
以下では、このゲームの根底となる、時間を有意義に使うための考え方についてまとめます。
時間は均等、不可逆な資源
時間は非常に貴重な資源です。あらゆる人に均等に与えられる資源です。一度過ぎてしまえば戻ることのできない不可逆な資源です。時を止める術やタイムマシンができれば話は変わってきますが今日この時点では均等、不可逆が前提になります。
時間を箱のように扱うと過不足が見えやすく有効に使える
経営資源としてヒト、モノ、カネ、情報に加えられるようにもなってきました。ビジネスはスピードが重要というのも時間が大きな制約になっているからです。そんな時間を使いこなすべく巷にはタイムマネジメントの本が溢れています。
一方で時間をつぶすための娯楽も溢れています。足りなくて困ることもあれば、場合によっては持てあますこともあるのが時間の憎らしいところです。
ではどうすれば時間を過不足なく有効に使うことができるのでしょうか。
どうも時間を箱のように扱うのがよさそうです。
箱の中にやりたいことやるべきことを割り当てるのです。
かかる時間を予測し箱へ割り当てることで感覚とのギャップを埋める
ここでやりたいことやるべきことにかかる時間の予測が必要になります。この予測が想像以上に感覚的で、実態と異なることが多いです。冷静に予測すればわかるものもつい収まると思ってしまうのが時間という無形の資源の特徴でもあります。
予測した時間を箱の中に割り当ててみると、過不足がなくなりやりたいことやるべきことを最適なタイミングでやることができるようになります。
最適なタイミングは、頭の中だけで思い描く理想のタイミングとはおそらく異なるでしょう。であっても理想のタイミングを期待しながらギャップに気づき自己嫌悪に陥るよりはいいのです。
24時間を箱に分ける
時間を箱のように見立てるのがよいと書きました。時間は時間帯というさらに小さな箱に区切ることができます。そしてこの箱の単位で生産性が異なります。
単位時間における生産性に影響するのは以下の要素があります。
時間帯
体調
コンテキスト
時間帯
一般的に朝がいいと言われますが個人差はある気がします。というのも朝見違えるように集中できたり、昨晩解けなかった課題が嘘のように解けたりした 経験が私にはあまりないからです。ただ夜は眠かったり疲れがたまっていたり生産性を低下させる要素は朝より多いのは事実です。佐々木さんの言う認知エネル ギーの残量にも関係するのでしょう。朝、昼、晩、各食事の前後などもう少し細かく時間帯を区切って、どの時間帯にどういうことをするのが向いているかを考 えてみるとよさそうです。
体調
健康第一というように心身共に健康であってこそ何事にも充実して取り組むことができます。よって時間帯やコンテキストよりも重要な要素ですが体調を 崩してしまった時はただ回復に向けて最善を尽くすのみですので、自身の体調の測り方を持っておくのがよさそうです。興味はあるが難しい本を読んでみて読み 進められるかどうかをバロメータにしているという話を聞いたことがあります。このように自身でチェックできる方法があるといいですね。私はまだ見出せていません。
コンテキスト
場所、人、道具、タスクの状態などを表します。ただ時間帯で分けた時点である程度のコンテキストは決まっており、体調も考慮すると実はあまり残っていないかもしれません。
有意義な時間を過ごすために
有意義な時間を過ごすためにはこの箱に最適なタスクを割り当てることが重要です。
まずは自身で1日をどういう箱に分けるかを考えてみて下さい。箱とタスクの相性を考慮したマッチングがポイントです。箱の中の最後に、定期的な休憩の設定も忘れずに。
そして、実際の生産性を評価し見直していくためにも記録を続けて下さい。評価を効果的に実施し生産性を上げていくにはタスクのルーチン化も大事になってきます。
時間を記録すれば将来が見える
使った時間を記録することで下記のようなものが見えてきます。
- どのくらい時間がかかるかが見える
- 無意識にでも自分がやってしまうことが見える
- 自分がなかなかやらないことが見える
どのくらい時間がかかるかが見える
慣れない方は見積もり時間とのギャップに驚くかもしれません。2-3分でやっていると思いこんでいるちょっとしたタスクが実際は常に20分程度かかっていたり、2時間かけてもできないと思い込んでいるタスクは70分位でできていたりします。記憶に頼らず記録です。
無意識にでも自分がやってしまうことが見える
2時間かけてもできないと思い込んでいるタスクの中には、取り掛かる前についやってしまっているメールチェックや片付けなど無意識にやってしまっていることが含まれています。記録することで無意識に自分がやってしまっていることが見えてきます。
自分がなかなかやらないことが見える
いつかやりたいことのリストに常駐していても日々の記録に出てこないのは自分がなかなかやらないからです。ただこれも見積時間とのギャップと同じ で、実際以上に先送りややらずにいると思い込んでいる場合もあります。まったくやってないなと思いながらも週に1回は必ずやっているとか、細切れ時間を累 積するとかなりの時間になることに気づくこともあります。
これらを見ていくと、将来の自分が何をどの位の時間をかけてやるのかが見えてきます。また何かをやっていることによりやらないことも見えてきます。有意義な時間を過ごすための実現性のあるプランを立てる材料が揃ってきます。
見えたことから考えを記録して将来を作る
時間が見えてくるとタスクの所要時間だけでなくて、セクションや1日の単位でどんなタスクやイベントが存在するかを見通せるようにもなってきます。理想の1日を描いてどこまで近づけるかを試してみるのも楽しいです。
有意義に過ごせた時間と、これで有意義に過ごせるという理想とのガチンコの対決も、理想の精度が上がってくるとより楽しくなります。
現在と過去のリピートタスクの積み重ねでほとんど将来が組みあがるのです。
組み立てる時には、前述の通り24時間を箱に分けて下さい。そして再度実施したいリピートタスクを最適な箱に入れていきます。入らない箱が出てくるので順次組み直しをしていくとだんだん収まってきます。施してみて収まりが悪かったところはまた組み直す。
これで有意義な24時間の完成です。
ゲーミフィケーションによる時間の有意義化 - usabo's diary
体調、時間帯など単位時間における生産性に影響する要素 - usabo's diary
時間を記録すれば将来が見える - usabo's diary
100日チャレンジ98日目でした。
ゲーミフィケーション研究家usaboより