ちきりんさんのマーケット感覚を身につけようを読みました。
はじめに、に書いてあった
今後どんどん変わっていく未来を、
今よりさらに大きな自信を持ち、
前向きに、そしてワクワクしながら迎えてほしい
という言葉に大変共感しました。
マーケット感覚は、センスではなく、普通の人も身につけられるとちきりんさんは言います。私も活用できるようになるための第一歩として感想を共有します。
この記事を通じて、本に興味を持たれたり、再読のきっかけになれば嬉しいです。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マーケット感覚とは何か + 本のあらすじ
ちきりんさんは、売れるものに気がつく能力、価値を認識する能力を「マーケット感覚」と命名しました。
これは、論理思考(ロジカルシンキング)とは対極にあるものです。
マーケット感覚があることで、リアルな現場をイメージするアプローチであり論理思考で行き詰まった時にも別の方向から思考を進めることができます。
社会はどんどん市場化が進んでおり、固定的な見方やずっと一つの専門性で生きていくのは厳しくなります。
しかし、マーケット感覚は身につけることができる能力です。
身につける方法として、市場性の高い環境に身を置くなど5つが紹介されています(下部を参照ください)。
人間は変化することでこそ成長します。
さまざまな失敗を繰り返しながら自分を変えて、よりよい自分に近づいていこう!
本を読んだ感想
そうだよな、なるほどなと思いながら読みました。
妄信するのではなく批判的に読むことをちきりんさんは勧めていますが、特に批判的な何かは思いつきませんでした。
経営戦略論にも、モテる能力にもどちらにも応用できそうなこのマーケット感覚という概念を、上手にまとめられてるなと感じます。
せっかく具体的な方法論を提示してくれているのだからぜひ活用したいなと思っています。
マーケット感覚は、リアルな状況を想像する力
マーケット"思考"ではなくて"感覚"というくらいなので、理詰めで考えていくのとは違う能力です。
私が経験してきたIT現場でも要件や設計、プロセスをきっちり決められる人は皆これに長けていたように思います。
全く未経験だとできないものの、経験値には比例せず、こうした想像力を持つ限られた人がひっぱりだこのように活躍していたのを記憶しています。
私自身はこれが足りないと自覚しており、持っている人にどうやって渡り歩いてもらえるかを画策していました。
本の中では、買い手と売り手の立場や動機などに要素分解し、読者の想像をガイドしてくれています。
マーケット感覚を鍛える5つの方法
本の中でマーケット感覚を鍛える5つの方法が挙げられています。
- プライシング能力を身につける
- インセンティブシステムを理解する
- 市場に評価される方法を学ぶ
- 失敗と成功の関係を理解する
- 市場性の高い環境に身を置く
私の自己評価と試してみたいことを挙げます。
プライシング能力については、長年のコスト積み上げ発想と根っからの買い物不精が災いして苦手意識が否めません。とにかくいろいろ根付けしてみるしかなさそうです。
インセンティブシステムについても法人営業のパイプラインとかマズローの欲求とか理屈ばかりが先行しています。サビついた欲望センサーは少しずつ動かしていくしかないですね。芸人が芸の肥やしに大金使うのはこのセンサーを鍛えているのでしょう。
組織ではなく市場に評価される方法を学ぶことは、とにかくやってみること。そういう意味では1年前に当ブログを立ち上げて読者さんの反応を見ることで、市場の風を感じている気はします。
失敗を重ねてもフィードバックを活用しないと先に進みません。せっかく学校ではなくて市場に出ているので(といっても当ブログのことですが)、やり方を工夫して、できるようになりたいです。
市場性という意味では、はてな村民として興味のあるブログを読者として訪問させて頂いていますが、ある程度の市場性は保たれているように思います。
終わりに
講演会を前にして、再読して感想をまとめておこうと思い立ちました。最後まで読んで下さりありがとうございます。