勘違いど忘れうっかりドジ防げる!失敗4つの分類と防止策
うさぼう(@usabo_tweet)です。先日の失敗についてのエントリ私の長所である失敗することについて勢い余って書きます - usabo's diaryで「失敗学のすすめ」という本を走り読みした、と書きました。
そもそもこれ自体が記憶違いでした。正しくは「失敗のしくみ」でした。
これも失敗の一種であり、記憶ミスの中の記銘違いというのにあたるようです。
失敗は上記のような単一動作に関するものだけでなく、そもそもの戦略面に関するものもあります。今日は前者について書きます。
単一動作に関する失敗については、上述の「失敗のしくみ」という本でプロセス別に4つに分類し、発生する原因と防止策が紹介されています。
- 入力ミス
- 記憶ミス
- 判断ミス
- 出力ミス
入力ミス
1つずついきますと、入力ミスの大きな原因は背景知識です。著書ではスキーマという表現でしたが自分の言葉で書ききるためにあえて背景知識とします。マネージャーという言葉を聞いたときに野球部のマネージャーを思い浮かべる人と課長を思い浮かべる人が出てくるのが象徴的です。このように背景知識によって同じ言葉を聞いても捉え方が異なってきます。背景知識がないから話がさっぱりわからなくなったり、逆に知識が邪魔をして勘違いを生むことがあります。人は理解するために何かしらの予測をして見聞きをします。
私の場合だと、思い違いで困った経験はありませんが、背景知識の不足により、話されている会話についていけなくて困った経験は多々あります。
防止策としては、声出し確認、指さし呼称、復唱があげられています。複数回のチェックだと責任が分散してしまうので、同じチェックを指をさす人と読み上げる人といったように相互にチェックしあうことが推奨されています。相手が使った言葉と違う表現で投げ返す確認会話も効果的のようです。色や番号による分類で判別しやすくする手もあります。
判断ミス
認知的不協和や権威や多数による影響が判断ミスを誘うと記載があります。過去の経験を否定されないよう頑なになってしまうこともあります。明らかに見える誤りでも影響力のある人や多数が主張しているとそちらを選択してしまうという実験もあります。
記憶ミス
記憶ミスはプロセスでさらに3つに分けられます。記銘と保持と想起です。記憶する時点で間違えるか、記憶中に歪んでしまうか、うまく思い出せないかです。
記銘の防止策としては、部分と属性に意識を向けることだそうです。まとまりを作って覚えたり、意味づけして覚えるのが推奨されています。
保持の防止策としては、無理にたくさん覚えようとしないでマジカルナンバーセブン (7±2)を意識したり、定期的に再学習して記憶の定着を図るのがよさそうです。
想起の防止策としては、一問一答のように問題に対する反応で思い出すのと何かあったっけなと思い出せるのは別物のようなので、リマインダーを効果的に使うことが推奨されています。
動作ミス
動作パターンを体が記憶するのは人間の便利な能力ですが、慣れていないとミスをしたり逆に慣れているがゆえにいつも違う動作はプログラムを狂わせるようです。
防止策としては、操作ルールを統一したり位置関係を意識した配置をすることが紹介されています。動作ミスについては仕組みで防止するのが望ましく、製造の現場では両手押し操作機のように、手をはさまないためにあえて両手ボタンにして手を防ぐなどアイデアが充実してそうです。
終わりに
あと何点か足りなくて不合格だった場合、凡ミスという失敗と学習時間の使い方という戦略面での失敗があります。本日紹介した原因や対策では凡ミスは防げても、戦略面での失敗は防げません。限られた時間で何をすれば合格できるのか、答えはなくてもそれを少しずつでも試して軌道修正して対策を講じることができるようにならないとこの失敗は避けられません。
戦略面での失敗については、失敗を基点にすることが次に進む上でのポイントになりそうだと考えています。このあたり次回、書きたいと思います。
あ、起点って漢字を使っちゃったのはもしや記銘ミスでしょうか?
ゲーミフィケーション研究家usaboより
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