最近気づいたことがあります。情報をインプットするには紙がいいということです。特に資料や書籍を読み込むには、パソコンやスマホの画面で見ているよりもしっかり読めて記憶にも残ります。
私以外の皆さんにもあてはまるかはわかりません。でも思い当たる方は思い切って試してみてはいかがでしょうか。
時代に逆行している後ろめたさがあった
昔は、やたらと紙出ししていると何となく後ろめたい感覚がありました。時代に逆行している感覚で気恥ずかしい、ペーパーレスを謳ってる会社なのに、お客様も紙出しコストにこだわってる、等々。
確かに紙媒体にしておくと保管スペースを必要としますし、探すのも楽ではありません。位置関係で覚えられる量にも限りがあり、膨大な資料からキーワードを拾ったりするのは電子ファイルで検索するほうが圧倒的に速いです。
なのでずっと紙媒体で管理しましょうというのではなく、情報をインプットする段階で一時的に紙媒体を使うことをお勧めします。
後ろめたさを振り切って紙出しを試すと効果があった
印刷するとき、色で何かを表現している資料であればカラー印刷も厭わないです。白黒よりもイメージとして記憶に残りやすいからです。
ちょっとした手間やコストをけちって理解や記憶が劣るよりも大筋を頭に入れておくほうが長い目で見てもプラスになります。
100ページを超える調査報告書などを目にしていると、いったん構成を押さえたら、重要な箇所まで早送りするなどめりはりをつけて読むことになります。読みたい箇所まで飛ばすスピードは紙のほうが速いこともあります。
一方で全体像を示す鳥瞰図などは、常に手元に置いておきながら個別のページを読んでいくと、鳥瞰図を脳内地図にできるので、理解が進み、記憶もしやすくなります。
読み込んだ後はキーチャートを残して破棄、その後は電子データで保存
一時的に大量に印刷して読み込んだ後は、一部の鳥瞰図やサマリーのページのみ残して後は捨ててしまいます。それでも鳥瞰図などを紙で持っておきたいのは、PCを起動するよりもすぐに取り出して見返したり会話や説明に使えるからです。
アウトプットを作り終わったりプロジェクトが終わって役目を終えたら、鳥瞰図も含めて破棄します。後は電子媒体として保管しておけば、必要に応じて検索・参照できるので手元に持っておく必要はなくなります。
紙のほうがわかりやすいという研究結果もあります!
日経サイエンスでも紙がわかりやすい研究が発表されているようです。
前頭前皮質は紙のほうが活発に動いたという結果もあるようです(2013年)。