うさぼう(@usabo_tweet)です。
10月18日のブロフェスから1ヶ月が経ちました。今日はナッツ {NUTS} こと永田優介さん(@nuts612)のセッション『こたつ記事と差別化を図る「ググれない」コンテンツの作り方』を紹介します。
ナッツさんと私。セッションを聞くに至った経緯
ナッツさんを知ったのはTwitterです。私のアカウントが20数人の頃にフォロー頂き、フォロー返しさせて頂いたのがきっかけです。正直その頃は詳しくは知りませんでした。華やかな写真で私のタイムラインを彩ってくれていたのを覚えている程度でした。
ブロフェス参加に際して、タイムテーブルを見ていて名前が目に止まりました。お、この人ってもしかして?とTwitterを見直しました。LIGブログのことも、うっすらと知っていた程度でした。
気にはなりながらも、当日まではAセッションを見るつもりでいました*1。
基本はAステージを3本立てで見るつもりですが、BやCでも気になる話がたくさんあるので当日まで迷いそうです(参加前の記事より)
何しろ私はブロフェス初参加ですし、ブロガー初心者。だからAセッションを見るのが王道だし参考になると考えていました。
いざ当日。どうしても『「ググれない」コンテンツの作り方』が気になってきました。こたつ記事って言葉すら知りませんでしたが、惹かれた直観に従い、Bセッションに参加することに決めました。
この決断、本当によかったです。「ググれない」は私の今年の流行語大賞になりました*2。
肌寒くなってきましたが熱量多めでいきます!ググれないセッションレポートです。
LIGとは「あなたのLifeをis Goodにすること」
ナッツさんは2015年9月1日からLIGブログ編集長および広報に就任されました。就任の記事にもあるとおり、「あなたのLifeがis goodになるメディア」を理念に、「発信側も読者も一緒にワクワクできる場づくりに挑戦」されています。
私がこの時に知っていた記事といえば、おそらく皆さんも目にしたことのある以下のような記事でした。
ブロフェス後だと、ハロウィン潜入の以下のレポートもご覧になった方は多いのではないでしょうか。
チャラい。
そう感じたのは私だけでしょうか。国内でもやり過ぎと賛否両論出ているハロウィンを助長するようなレポート記事。がんがんRTされてバズってた印象はありますが、これまた賛否両論だったのかも*3。
しかし、ナッツさんのセッションに参加し、上記の就任記事を読んだ私にとっては、チャラさの裏側にロックな姿勢を感じずにはいられませんでした。
戦国時代の終わりから江戸時代にかけて「かぶき者」と呼ばれる派手な衣装を身にまとった変人たちの踊りが、いまや「歌舞伎」として世界にも認められる伝統芸能になっている。そう、新しい文化は挑戦からしか生まれないのです。(上記就任記事より引用)
これもLIGの、ナッツさんの挑戦なのでしょう。
そう思って青いシャツのアイコンを見てみると、なんだかとても戦略的なブランディングを感じます。そうなんです。淡々と講演されていたナッツさんは、冒頭の写真のイメージです。なんだかギャップがあります。
LIGを率いるべく、自身が理念を体現すべく、より派手な姿でいるのかもしれません*4。このギャップに私は魅了されていきました。
LIGブログは、だれが書いているのか?→ライターじゃない社員の持ち回り
驚くことに、LIGの世間を賑わす記事は、ライターじゃない人が書いています。エンジニアやデザイナー、ディレクターなどのLIG社員が書かれているのです。80人いる社員が、毎月1本ずつは記事を書くというルールによりLIGブログは育っています。
複数名でメディアを運営するには、気持ちよく書いてもらうことが大事だとナッツさんは言います。以下のような表記ルールにも表れていますが、気が進まないメンバーには、ネタのサポートや表現を褒めるなど工夫をされているそうです。
また、読む側の印象をよくするためにも、LIGは顔出しと挨拶をルールにしているそうです。セッションの最後のQ&Aで顔出しのデメリットについて質問がありましたが、「恥ずかしいぐらいですかね」とのこと。
信頼性もあがるし、自信を持ったアウトプットになるのでメリットのほうが多いとお勧めされていました。
なにを書いているのか?→毎月の学びを、自分のみた世界を表現
ググれないコンテンツの源泉は、社員の毎月の学びとのこと。絶対にググっても出てこない情報、それは自身が体験しそこから学んだことです。自身が心を動かされた体験を、具体的なストーリーとして伝えるとき、読者の心も動くのだと言います。
平凡な表現の例:「当時は貧乏だった」
↓
LIGな表現:「ジャンプを枕にして寝る生活が2年続いた」
貧乏という表現では、広すぎて読者がそれぞれの貧乏を思い浮かべてしまいますが、ジャンプを枕にして・・は皆が同じ情景を思い浮かべることができますね。さらに実際にジャンプを枕にしたことのある人は、それが2年も続くと思うとつらいなーとか、いくら貧しくてもそれはないやろー、と共感したり、笑って突っ込んだり。
ちなみにセッションタイトルになっていた「こたつ記事」とは、ウェブライターが自宅にいながらにして記事を作成することを、揶揄したものです。ググれない具体的なストーリーの対極です。
メディア人の特権を有効につかう→普段会えない人に会える
LIGで書くメリットとして、個人ではなかなか参加できないイベントに参加できたり、会えない人に会えることがあると言います。東京ゲームショウに参加したり、谷川俊太郎とかフィリップコトラーとかに会ったり。確かにすごい(笑)。
そして女子大生にインタビューしたいな、ということで青学生にアプリに関するインタビューを実施も実現したそうです。
インタビューのポイント→徹底的な事前調査と相手への愛
ググれないコンテンツを作るためのポイントは皮肉にも、事前に徹底的にググること。書籍等には必ず目を通すそうです。貴重なインタビューの時間を使って、ググってすぐ出てくるようなことを話してもらうようなことは決してしないのだと。
3つ目のポイントはインタビュイー*5を愛すること。往々にしてインタビューは想定した通りには進みませんが、愛していればどんどん質問がわいてくると言います。こうして話者のコトバをいかに引き出すかが大事なのだと。
LIGはライターを募集中
なんだかここまで聞いてくるとみんなでググれないコンテンツが作れそうなきがしてくるのが不思議ですが、実際、記事を書ける人ってまだまだ少ないそうです。特に英語で書ける人、旅の記事が書ける人、写真が撮れる人など。
▼LIGはライターを募集中
liginc.co.jp
終わりに
いかがでしたでしょうか。イベントから1ヶ月経ってレポートを起こそうとした時に、参考になるのは他の参加者のレポート記事です。
今回特に参考にさせて頂いたのは以下のお2人の記事です。
捗りあんさん(@hakadorian)さんの記事はわかりやすい説明もさることながら、写真が素敵です。比べて私のiPhoneの写真は斜めになってたりボケてたり、、今後はもっと大事に写真撮ろうと刺激をもらいました。
マスターゴーヤさん(@peterminced)の記事は即日更新なのにすごい情報量。写真と感想コメントのおかげで、自身のメモよりよっぽど思いだす参考になりました。
ようやく私が吸い込んだナッツさんのメッセージを余すところなくお伝えできて満足しています。ぜひ皆でググれないコンテンツを作って、Googleのコンテンツを盛り上げていきましょう!もとい、「インターネットをおもしろくしよう」!
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