目次
- 目次
- はじめに
- 本紹介の企画について
- 今日紹介する本「ゼロから始めるセルパブ戦略」
- 「月くら」とは
- 生絞りのPDCAから得られた興味深い考察
- 500人の読者理論という希望と現実
- セルフパブリッシングの未来
- 定期購読のお誘い
はじめに
うさぼう(@usabo_tweet)です。
秋の読書週間、3冊目です。
本紹介の企画について
▼倉下さんの本紹介企画です。
Mediumのほうが気軽に書けそうなのに、自分のブログのほうが気軽に書けるのは私だけでしょうか。不思議な感覚です。
今日紹介する本「ゼロから始めるセルパブ戦略」
倉下忠憲さんの本です。倉下さんの本紹介企画で倉下さんの本紹介が3冊目なのは気が引けますが、いまだに書評かいてなかったので紹介します。
▼目次情報:
・第一章 「月くら」計画ビギニング
「月くら」計画の概要をご紹介。
・第二章 「月くら」計画から学ぶ9つの教訓
「月くら」計画から得られた教訓を9つにまとめて提示。
・第三章 500人の読者理論
セルパブで食べていくにはどのくらいの規模が必要か。
・第四章 セルフパブリッシングの未来
黎明期を抜けたセルフパブリッシングはどうなっていくか。
ゼロから始めるセルパブ戦略: ニッチ・ロングセール・オルタナティブ (セルパブ実用書部会)
- 作者: 倉下忠憲
- 出版社/メーカー: R-style
- 発売日: 2016/08/08
- メディア: Kindle版
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「月くら」とは
セルパブがセルフ・パブリッシングの略だとピンとこない方は対象読者ではないようです。つまりある程度はKDPなどの自費出版に興味がある方を対象とした本です。
続いて『第1章「月くら」計画』とあります。月刊くらした計画の略ですね、だから「げっくら」と読むそうです。てっきり「つきくら」か「げつくら」かと思ってました。月9ではなくて月刊うめさおが元ネタだったのですね。
毎月一冊電子書籍の新刊を発売するこの計画は、2014年から始まったそうです。倉下さんの書籍をAmazonで拝見したのがいつかは忘れましたが、「BizArts: 仕事を前に進める23の技術」を見た時、ずいぶんシンプルな表紙だなあと感じたのを覚えています。毎月、自分で作るのって大変そう。
生絞りのPDCAから得られた興味深い考察
9つの教訓は、月くら計画を進める上で試してきたことからの気づきです。本のコンセプトや書き方よりは、売り方、売れ方に関する教訓です。
この章が一番面白いです。「仕事は楽しいかね?」でマックス老人が試してみることの重要さを説きますが、この章は試した結果を考察することの楽しさを教えてくれます*1。
500人の読者理論という希望と現実
この理論についてはHonkureに記事があるので紹介します。
まずは、500円×ロイヤリティ35%×500人=17万5000円が毎月売れれば初任給程度になるよねと。
これを出発点として単価と500人の内訳をどう確保するかを考えるわけです。500人じゃなくて500冊ですね。なので、複数冊のストックがあれば合計で500人確保できればいいわけです。同じ人が複数冊買ってくれるのも嬉しいですね。
楽ではないが、不可能でもない。そう思っていただければ、つまりあなたがこの道を歩く勇気(と少しばかりの知恵)を得ていただければ幸いである。
これから本を書こうとしている私にとっては、決して手が届かないものではない希望をくれる一方で、1冊出版したからといって毎月500人の読者が確保できるわけではない現実を理解させてくれます。
セルフパブリッシングの未来
どんな時代にも開拓者はいて、荒れ地を切り開く意欲と能力に長けた人が目立っていきます。セルフ・パブリッシングにおいても同様です。デザイン、構成、マーケティングなど総合力が求められます。
こうした開拓者の財産-KDPではじめるセルフ・パブリッシングもその一つです-のおかげで私も何か書いてみよう、と思う気持ちが形になりつつあります。
開拓者は、チームによる出版やギルドによる情報交換、また複数人でのレーベル作りなどを考えているようです。
私はまず1冊完成させてみるところから、その楽しさを味わってみようと思います。
定期購読のお誘い
最後まで読んで頂きありがとうございました。よければシェアお願いします。
また、定期購読も心待ちにしています。うさぼう(@usabo_tweet)でした。
*1:自身の本となると楽しいだけではないでしょうが