うさぼうの人生ダッシュボード化計画

仕事や家族との生活、読書や体験から考えたことを書き綴り、人生をゲームのように楽しむヒントを発信中

書評:いつでもどこでも書きたい人のためのScrivener for iPad&iPhone入門

 

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うさぼう(@usabo_tweet)です。

 

昨年の秋、出版を決意した時のゲン担ぎに購入したのがiOS版Scrivenerです。

Gene Mapper』を書いたときにiOS版があれば、半分の時間で書きあげられていた

小説家 藤井太洋

私が『タスク管理ゲーム化計画』を書いたときにこの本があれば。。時間は半分にならずとも、もっといろいろ便利なことができた気がします。

いつでもどこでも書きたい人のためのScrivener for iPad&iPhone入門-記事・小説・レポート、文章を外出先で書く人へ
 

目次とこの本の特徴

特徴は、使うシーンごとに整理された機能説明と、豊富なユーザー事例です(私のが参考になるかはさておき)。

ユーザインタビュー:小説家・藤井太洋氏に聞く、Scrivener for iOS & Mac版の使い方


Chapter 1 Chapter 1 準備
1-1 Scrivenerの特徴
1-2 Scrivenerと日本語
1-3 インストールから最初の起動まで

Chapter 2 プロジェクトを始める
2-1 プロジェクトの管理
2-2 デスクトップ版と共有する準備
2-3 Dropboxを介して同期する
2-4 iTunesファイル共有を使って同期する

Chapter 3 構想を練る
3-1 バインダの基礎知識
3-2 バインダの基本操作
3-3 アイテムの基本操作
3-4 フォルダの操作
3-5 インスペクタの操作
3-6 資料を集める

Chapter 4 本文を書く-1
4-1 執筆の準備
4-2 ドキュメントの分割と統合
4-3 語句の意味を調べる
4-4 拡張キーの利用と設定
4-5 書式を設定する
4-6 応用例:共通の書式設定を作る

ユーザインタビュー:物書き・倉下忠憲氏に聞く、Scrivener for iOS & Mac版の使い方

Chapter 5 本文を書く-2
5-1 テンプレート
5-2 注釈と脚注
5-3 ラベル/ステータスで分類する
5-4 編集対象を選ぶ
5-5 本文の検索と置換
5-6 目標文字数を設定する
5-7 本文中に画像を挿入する

ユーザアンケート:うさぼうさんの場合

Chapter 6 出力する
6-1 コンパイルする
6-2 コンパイルオプション
6-3 コンパイル以外の出力方法

ユーザアンケート:早川純一さんの場合

Chapter 7 応用
7-1 文字入力を快適に
7-2 iPad特有の機能を活用する
7-3 変数を使う
7-4 Dropboxにバックアップする
7-5 プロジェクトに属さない断片を書く

ユーザアンケート:とし(Toshiaki Nakamura)さんの場合

 Scrivenerは倉下さんが書いている通り、物書き版IDE統合開発環境)です。だから執筆にまつわるインプット、プロセス、アウトプットのイメージがある人でないと、どう使っていいのかピンとこない可能性が高いです(私はそうでした)。

 

憧れて高機能なシステム手帳を購入したはいいけど、何書けばいいのかわからないし、書いた後でどう使えばいいのかもわからない。そんな心境でした。

 

画面の見た目が素敵なので、書くテンションがあがるという効果だけはありました。最初は戸惑ったWindowsとの同期も、きちんとアプリを終了させることを徹底すればほとんどConflictは発生しなくなりました。

 

とはいえ、アイコンから使い方の想像がつかないボタンは極力使いませんでしたし、設定もいじりませんでした。この本を読んでようやく文字数カウントの設定をしたぐらいです。。

使うシーンごとに整理された機能説明

なのでこういう体系的な説明書があるだけでツールへの習熟が大きく違ってきます。

 

前著『考えながら書く人のためのScrivener入門』では、Mac版向けに書かれているのでWindows版の私はどうしても取り残されてしまう面がありました。

 

今回はiPhone版そのものなのでやはりすっと入ってくる感が違います。

 

豊富なユーザー事例

とはいえ、執筆スタイルは本当に人それぞれです。そこで参考になるのが豊富なユーザー事例です。特に藤井さんと倉下さんのインタビューにはたっぷり紙面が割かれており、わくわくします。早川さんととしさんの使い方も、単に使用端末の違いにとどまりません。

 

結局自分なりの使い方は自分で試して見つけるしかないのですが、多くの使い方に触れておくことはとても参考になります。

最後に、Scrivenerは本当に必要か?

変な質問ですが、そう感じる方もいるかなと思い書いてみました。

 

もちろんなしでも書けるでしょう。私も結局のところ、構成と執筆の一部のみで、それ以外は手書きメモやWorkflowy、Googleドキュメントを使いました。

 

でんでんマークダウンの修正も、本当にあと少しだからと割り切ってテキストファイルに手修正をかけました。

 

ただ、3万字弱のKDPではなくてもっと長編のものになると整合性を保つのは大変になると思います。長文を書きやすい、整理しやすい環境なのは確かです。

 

そんな環境にパソコンだけでなくスマホタブレットからアクセスできるのですから、やっぱり私は使いたいです。

 

 

▼帯に名前入れて頂いたので記念撮影です。

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