今日はIT部門の基礎体力について書きます。
いくら戦略が優れていても開発や運用をするIT部門の人材の質と量が足りていないと成功しないと思っています。どこまで外部要員を活用するかの方針が決まっていたとして、実態は伴っているでしょうか。IT部門側、ベンダ側で言い分が分かれて永遠に折り合わないテーマかもしれませんがIT部門側は要件定義や受入検証、プロジェクト管理やユーザ部門との折衝、経営層への説明などできていますか。現状できてないのが量的理由だとして本当にできる自信がありますか。ないとしてどういう支援があればできるか明確になっていますか。形としては支援頂くだとかパートナーシップと言いながらも最終的には買い手の目線でベンダに責任を押し付けていませんか。
人材ポートフォリオの現状として自社に甘い設定になっていないか、一度第三者機関やベンダ側の評価を入れてみるとよいように思います。人事部門もIT人材に特化したスキル定義や育成計画、ジョブローテーションは検討したほうがいい。経営者やIT部門のトップに向けては、こうした内部の基礎体力の評価と強化から目をそむけてビジネス貢献やコスト最適化を目指していてもどこかで行き詰まると思うのです。ITが経営や業務革新を実現するツールだとするとそれを実現・推進するIT部門の活躍なくしては企業の成功はないと思います。逆にIT部門が元気な企業はきっと成功すると信じています。