こんにちは!うさぼう(@usabo_tweet)です。突然ですが、複業してますか?金額の大小はさておきブログのアフィリエイトなんかも収入を得る以上副業の1つとも言えますよね。
働き方改革ってよく聞きますけど、制度として残業が規制されても“まっすぐ家に帰らない男性”「フラリーマン」が増えているなんて話も聞きます。
一言で複業といっても、ざっとわけても4つのパターンがあります。
- 企業+個人(会社に属しながら個人でも稼ぐ)
- 個人+企業(個人事業が主だが企業にも属し幅を広げる)
- 個人+個人(いわゆる個人でやってる方。複数の仕事を請ける)
- 企業+企業(複数の企業に属してパラレルキャリアを築く)
企業に属する場合は、給料と経費精算という形で収支がパッケージ化されますが、個人で仕事する方にとっては、この収入と支出をどう管理するかは悩ましいですよね。
私の場合は今は電子書籍1冊だけなので、Amazonのサイトを給与明細のように眺めているだけで済んでいますが、今後いろいろ活動の幅を広げた時にどうやって管理すればいいんだろうと漠然と不安に思っていました。
そんな時に、参加しているオンラインコミュニティ「ライフエンジン」の【ゆるいお悩み相談室】で繰り広げられたやりとりがすごく参考になったので、紹介します。
ゆるいお悩み相談室に寄せられた投稿
深:イベントに出店した結果をまとめてるんですけど、イベントの利益って売れなかったアイテムの材料費も考えるべきなんでしょうか(^_^;)?売れなかったものの材料費入れると赤字なんですよねー。
j:あー確かにこれ気になる!これは会計に明るいF太さんか原田 大地くんが的確な答えを出してくれそう…!
相談への回答まとめ
まずは結論を知りたい!という方向けにまとめをご紹介します。
今回の相談は、2番目にあるような、「次もこのイベントに参加するのかどうか」とか、「この商品を作り続けるのかどうか」といった意思決定の材料が欲しい答えでした。
そこでは、単品ごとの利益を算出しつつ、かかった経費の意味や価値も踏まえながら判断するのがおススメということでした。
相談やりとり
第1幕 「整理される視点編」
わたしのまとめだけだとちょっと説明が固くなってしまうので、詳細なやりとりも紹介します(快諾感謝)。臨場感の再現を目指して吹き出し調でお届けします。
深:イベントに出店した結果をまとめてるんですけど、イベントの利益って売れなかったアイテムの材料費も考えるべきなんでしょうか(^_^;)?売れなかったものの材料費入れると赤字なんですよねー。
j:あー確かにこれ気になる!これは会計に明るいF太さんか原田 大地くんが的確な答えを出してくれそう…!
千:母親がアクセサリー作りの講師や展示会をやったりしてるのですが、彼女は月単位でまとめてるようです。現金管理としてはクラフト関連専用に財布を分けていましたよ。
大:こういう場合は単価で計算するのが通常です!簿記だと右のような図で、当月の売上原価(左箱の右上)を把握しますよ!
F:自分で確定申告しますか、それとも年末調整ですか?売上の規模が大きくなければ、原価計算せずに材料費を購入時に費用計上して、売上も売れた時点で計上する、でよさそうですね
深:なるほどー。イベントじゃなくて月で管理するんですね。イベント毎に利益率を出して次も参加するかの判断材料にする、ってことはしないんでしょうか(^_^;)?
F:あーーそうか、すみません。この質問は「簿記の記入方法」とかっていうよりは、「意思決定のための原価計算」に関する質問だったのですね。失礼しました。そうなると全然話ちがいますね、少々お待ちください!
幕間 「制作~出店~売上入金までの流れ」
今回相談があったイベント出店を時間軸で整理すると以下の図のようになります。
イベントに向けて材料揃えて制作するものの、売れ残ったものは次のイベントでも出品するし、入金自体はもっと後のタイミングになるし、どう管理すればいいんだろう?って悩みがあったのですね。
第2幕 「F太氏の徹底解説編」
F:「次もこのイベントに参加するのかどうか」とか、「この商品を作り続けるのかどうか」といった"意思決定のための原価計算"の場合、正確な計算は必要なくて、むしろ「ざっくり計算」の方が向いています。
F:確定申告の書類とか年末調整といった国に提出する書類には、きっちり正確な費用と収益を記載する必要がありますが、そっちは、一年単位で書ければオッケーです。
F:"意思決定のための原価計算"の場合は、「これがひとつ売れたらどれだけの利益がでるのか」を商品ひとつひとつに対して計算しておくのがいいです。 【計算式】としては @単価 - @材料費(だいたいこの素材を何グラム使ったからいくら、程度の計算でOK) = @利益 という感じです。
F:今回の場合、材料費と人件費以外の費用、つまりイベントへの出店料や交通費は別にして、イベント毎に計算するのがおすすめです。
F:イベント毎に利益率も計算するのは、この場合おすすめできません。というのも、大量生産大量販売ではないので、一回毎の売上や販売個数のブレが大きく、意思決定を間違える可能性があります。
F:ほんで難しいのが、イベント出店にかかる諸費用を、どこまで「費用」として考えるのか、ということです。②のイベントは旅行ついでの出品なら、交通費を経費に含める必要はないですよね。むしろ利益が得られる機会を失い機会損失になります。
F:出店先にとられるマージンもただの出費と捉えず、広告宣伝費だと思うと有効に使えますよ。店頭の商品パッケージやストーリー性から、ネット注文につなげることもできますし、お手入れの方法をネットで見てもらうこともできますね。
F:ここで重要なのが、「売上ではなく、利益」から交通費や出店料を差し引く、ということです。そのために、ひとつひとつの商品ごとに利益がどれだけ出るのかをあらかじめ計算しておく必要があるのです。
深:おおお!!めっちゃ参考になります!ありがとうございます(^-^)/イベント単位でしか考えてなかったので、年間でも考えて両方の視点から見ていきます!!
後日談 スレッドをまとめ読みしながら・・
う:な、なんやこのためになるやりとり・・・よ、要チェックや!
これはきっとみんなの役にも立ちそうということで本記事作成に至りました。
いかがでしたか。ゆるいお悩み相談室というスレッドでは、日々いろんな相談が気軽に寄せられ、好き・得意な人がフルスイングで回答し盛り上がっています。
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