『プロジェクト管理ゲーム化計画』という本を書きたい背景には、自分がプロジェクト管理を楽しんでいることがあります。同時にプロジェクト管理が忌み嫌われていることもあります。
このギャップをどうすれば軽減できるでしょうか。
管理<実行
タスク管理も同じことがありました。
管理する時間があったら実行したほうがいい、とか、管理する役割の人を実行する人より下に見たりとか、どうしてもサブな役割であることは否めません。
もちろんサブでも構いません、というかサブであることは理解しています。プロジェクトの主となる成果物を作成するほうがメインで、それを計画通りに進め、想定外のことが起きた時に対処するプロジェクト管理はサブ、当たり前のことです。
しかしながら、プロジェクト管理がもっと楽しまれてもいいのになとは思います。
そこには、管理が評価や賞罰に結びつくため、嬉しい人だけにはなりづらい面はあります。
管理は不要な苦しみから解放するためにある
とはいえ管理は関わる人を苦しめるためではなく、不要な苦しみから解放するためにあります。
適切に管理できれば、不要な不安から解放される。
適切に計画されれば、不要な重複作業や手戻りから解放される。
ゲーム化で管理のハードルは下がる
プロジェクト管理が適切に実行されるためには、プロジェクトに携わる人が、プロジェクトのゴールと管理のルールをよく理解し、管理できている状態を自発的に保つことが重要です。
管理できている状態では、プロジェクトの状態をタイムリーにフィードバックを受けることができます。今どこまで進んでいるのか、あとどれくらいでフェーズを終えられるのか、全工程でみるとどうか。
自分たちの現在地がわかること、日々の行動で進んでいることが実感できることは励みになります。
終わりに
プロジェクト管理にゲーム化が必要な理由は、管理の煩わしさがプロジェクトメンバーの足かせになることを防ぎたいからです。
逆にプロジェクト関係者が管理を楽しみ、管理された状態を維持すれば、プロジェクトはスムーズに進む可能性が高まります。
これは、複数人のプロジェクトでも一人プロジェクトでも同じです。