ビル・ゲイツの思考スピードの経営―デジタル経営教本の内容はすっかり忘れてしまいましたが、タイトルだけは印象に残っています。そこから思考スピードの学習という言葉が思い浮かんだのでテーマにします。
挑戦
思考に合わせてもっと学習が早くなればいいのにと思います。資料を読み漁って概要がつかめることに喜びを感じるほうではありますが、何かをするための手段としてはもっと短時間で実現したいです。ビル・ゲイツもきっと思いついてから実現するまでの時間を短縮しようとしていたのでしょう。
体験
短縮するためには分けてみよう。ということで
学習をプロセスにしてみると以下のようになります。
- 取り入れる情報を集める
- 目や耳から情報を取り入れる
- 情報を理解する
- 理解して考える
- 考えた結果をアウトプットする
- 今後も使える形に整理する
何を学習するかが決まっていても、情報を集めるところに時間がかかることも多々あります。グーグルのおかげでかなり改善されたものの検索キーワードを駆使して必要十分な文献を集めるまではそれなりに時間がかかります。お金をかけて有益な情報を入手するのは十分価値があることと思います。
目や耳からの情報を取り入れる速度を上げようというのが速読や速聴の考え方です。眼球をなめらかに動かすための訓練や周辺視野を活用して目に入る情報量を増やそうといったものでした。理解スピードを妨げるので黙読をやめようという本も記憶にあります。いずれにしても大人になってから本格的に取り組んだ経験はありません。筋トレ同様にこれが役に立つならやる価値あるでしょう。
情報を理解する速度を上げるには思考の棚やフレームワークが役立ちそうです。背景知識の絶対量が多いにこしたことはないものの、学習する内容をどんな枠組みで整理するのかを事前に持っておくとよさそうです。アナロジーというか類似する概念に関連付けるのも有用そうですね。
考えるところはSo What?ってやつです。知識としてためこむだけの学習には不要と思われるかもしれません。とはいえ何事も一問一答で問うてくれるわけではないですし、仕入れた情報は何らか要約して伝えることがほとんどなので、ここを割愛したとしても先送りするだけでしょう。特効薬があったら私も欲しいです。自分の言葉で説明する、人に説明するのがよさそうです。その一手段として紙に書き出すことも有用です。
考えた結果をアウトプットするのにパソコンやインターネットが果たした役割は本当に大きいです。コピペは数多くの時間を短縮したことは言うまでもないですが、逆に他の文献を長文化させ、読むほうの時間がかかっていることがないとよいのですが。。何でもワードやパワーポイントにまとめてメール添付するのが最適ではないのは想像に難くないと思います。
ナレッジマネジメントがうまくいかないのは何なんでしょう。使える形に汎用化する手間を惜しむ話と、そもそも共有しない話があります。自己防衛のために必要以上に開示しないことがある程度はあっても、もっとコミュニケーションを加速できないものでしょうか。こんなことを知りたい、解決したい、というのをさらけだすと皆が助けてくれる。逆に自分が知ってることならちょっと手助けする。検索エンジン以上に集合知の威力は大きいと思うんですよね。
発見
身の周りでこうなればいいのにという形でまとめてみます。
- ソーシャルリーディングもっと一般化すればいいのに
- eLearningも双方向になるともっといい
- 思考の棚テンプレートが集合知として成熟したらいい
思考の棚テンプレートってのがおととい書いた「地図」というのに近いです。