うさぼう(@usabo_tweet)です。「フォーカル・ポイント」は大好きな本の一つ。デビッド・アレンのGTD本と同様に、トリガーリストとして使える問いが満載です。
フォーカル・ポイントがバイブルになった2011年
たしか2011年の正月だった気がしますが、私はこの本を妻の実家で読みました。読みながらノートに自分なりの回答を書き出し、これから先の人生戦略を練っていました。
練りながら、もう子供たちに「どうしてパパはいつも忙しいの?」と言わせないぞ。チェックマークひとつで100ドルを請求するに値する仕事をするぞ、と鼻息を荒くしながら心に誓ったのを覚えています。
読み終えた後も、Evernoteに「フォーカルポイント抜粋」というノートを作り、人生の質を高める4つの方法とか、SLAMとか7つのレバレッジとか、いつでも見返せるようにしていました。
フォーカル・ポイントを自分のものにすれば、労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にできる。そう思いながら数々のトリガーになる質問に回答していた時、どうしても答えられなかった質問がありました。
どうしても答えられなかった質問
成果の80%をもたらす上位20%の行動は何だろう?
タスクシュートを使うようになった私は、自分の使った時間を5種類に分類できるようになりました。
◎:第二領域 備え 要対応(最適化する)
○:第一領域 憂い (漸増させる)
△:第三領域 穀潰し 不可避、やむを得ない(最適化する)
☆:第四領域 憂さ晴らし 楽しみ(ゼロにしない)
×:やめるべき(ゼロにする)
この分類は、7つの習慣の重要度×緊急度マトリックスに、本当にやめるべきものが加わったものです。
これに基づいて先の質問に答えようとした時。当然◎が成果の80%を生み出す候補になるわけですが、それだけで成果を生み出しているかというと、どうしてもYesと答えられなかったのです。仮に大事な20%を絞っても、残り80%をやめられない。
シゴタノ!大橋さんからの教え
意を決して相談した先は、シゴタノ!主催であり、タスクシュート生みの親である大橋悦夫さん。
その時、目から鱗な回答を頂きました。本当に忘れられない回答です。
ポイントだけ引用しちゃいます。
これはあくまでも喩えであって、
実際にはこの比喩自体が不出来なものです。
(以下略)
特定の行動がかりに収入の100%を生み出していても、その特定の行動を支えている行動を全部検討し出せば、結局時間の9割は削りようがないということになるのです。
すなわち「成果の80%をもたらす20%の行動」は「上位」とは言えないのです。それはせいぜい「収入を生み出す直接的な行動」でしかありません。
ブライアン・トレーシーの比喩を一蹴!しかしながらこの問答とタスクシュートのおかげで、どういう時間配分を心がければいいのかが腑に落ちました。
今思えば、「成果の80%をもたらす上位20%の行動は何だろう?」という問いを私が曲解していたのでしょう。
「上位20%の行動だけに特化せよ」とは言っていないのです。でも、フォーカルポイントの論調から、上位20%以外の行動は、やめてしまったり他人に任せたりするべきだと思い込んでしまっていました。
フォーカルポイントとタスクシュートから学んだ時間管理の極意
それ以降、不思議なくらい迷わなくなりました。タスクを日々記録し、評価の5分類をつけて、最適化を図っています。重要なことに目を向けつつも、重要でないことも含めて最適な時間配分ができるよう調整していく。
終わりに
いかがでしたでしょうか。体調や多忙で一時的にバランスを崩すことはあっても、この極意を忘れなければどこかでいい状態を取り戻せる、ひそかな自信があります。フォーカルポイント読んで何が重要かを見極めた後は、ぜひタスクシュートを試してみてください。
本日紹介した図書
- 作者: ブライアン・トレーシー,本田直之,片山奈緒美
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素材はぱくたそさんに頂きました。開封したダンボールから”ヒョコッ”と顔を出す男性 [モデル:OZPA]