うさぼうの人生ダッシュボード化計画

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書評:ソーシャル時代のハイブリッド読書術 複数の手法を掛け合わせると読書は進化する!

ソーシャル時代のハイブリッド読書術 (目にやさしい大活字)

ソーシャル時代のハイブリッド読書術 (目にやさしい大活字)

  • 作者: 倉下忠憲
  • 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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うさぼう(@usabo_tweet)です。

 

以下の記事を読みました。

R-style » 書評週間企画、はっじまるよ〜

ご存じの通り、10月27日から11月9日の二週間は「読書週間」です。
※読書週間 – Wikipediaより

というわけで、10月27日から11月9日の間、当ブログでは「書評週間」を実施します。名前の通り、書評記事をあげ続けていく企画です。

 今月はソーシャルな読書会を実施してきた*1ので非常にタイムリーな企画です。書評に取り組んでみます。

 

今日は、読書会を通じで読み込んできた「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」を紹介します。読書前、読書中、読書後に分けて読書術を紹介する構成は本田直之さんのレバレッジ・リーディングと同じです。

 

異なる点は、レバレッジ・リーディングが本に対する投資を確実にリターンに変えることを目指すのに対して、本書では読書を自分の頭を働かせる機会として捉え自分の軸(専門性、他分野の知識、リベラルアーツ(教養))を育てることを目指す点です。

 

著者も随所にことわりを入れていますが、本当にじわじわ来る本です。1ヶ月かけてじっくり読んだら、より一層この読書術を実践したくてたまらなくなりました。書き込みと読書ノート、今後も続けていくつもりです。

 

それでは、著書内でも挙げられている7つの質問に答えていきます。

質問1:購入の経緯は?

倉下さん本をひととおり読もうと思い立った2015年の6月か7月頃、ちょうど代官山の蔦屋書店に置いてあったので手に取りました。内容ありきではなく、著者ありきの購入でした。

質問2:本の対象読者は?

著書の中では以下のような方に、と書いています。

「読書ってちょっと苦手だな~」と感じている方
たくさん本は読んでいるものの、あまりその成果が感じられない人

レバレッジ・リーディングの読者が、本からより効率的にリターンを得たい人なのに対して、読書自体をもっと楽しみたいと思っていたり、それなりに楽しく読んではいるものの、効果やリターンと言われるとちょっと尻込みしてしまう人にお勧めしたいです。

 

わりと読書は好きなんだけど、ただ読んでいるだけで十分活かしきれてない。そんな方なら、読書をもっと楽しんだり、効果を感じられるようになります。私のように。

質問3:著者の考えはどのようなものか?

読書の達人にとって「本の読み方」はごく当たり前のことで、いちいち説明する必要性を感じないのでしょう。ここにギャップが存在します。で、本書では丁寧にそのギャップを埋めてみました。

倉下さん本に共通するスタンスです。当たり前過ぎて語られない読書体験をひも解いて、取捨選択して実践可能な形で紹介されています。

言うなれば、読書の教科書です。

質問4:その考えにどのような印象を持ったか?

この本に限らず倉下さんの自然体のスタイルを気に入っています。

以下の記事にある通り、

「どことなく居心地の悪さを感じている人」たちが「社会的成功を手にするまでいかなくても、それなりに充実感・納得感を持って生きていける。そういうものの補助になれば良いなと考えていますし、結果的にそれが社会に対する貢献にもなるでしょう。」

R-style » 楽しくなければ……

これが読書にも知的生産にも手帳にも貫かれています。

質問5:印象に残ったフレーズやセンテンスは?

冒頭の「健康的な情報摂取」というのがいきなり印象的です。

「効率的」に「何kg」「やせること」ではなくて、健康的に情報摂取を楽しむことを掲げています。だからこそ、効率や成果を求める人には合わない本です。

 

そして、こうして合わないことがタイトルは冒頭から滲み出ているゆえに、間違って手に取る人も少ないのでしょう。このあたりも非常に健全さを感じます。後半では「思考アプリケーションのインストール」なんていう表現も出てきます。

 

また、著者の他の書籍ではデジタルとアナログの融合で語られることの多いハイブリッドが、リアルとネットやひとりと複数人など様々な掛け合わせのことを言っています。

 

例えば読書メモをカメラで撮影したとしても、メモ自体をすぐ捨てる必要はないと言います。これはアナログならではのすぐにパラパラと読み返せる利点も残せばいいということです。極端に片寄せしなくてもハイブリッドでいいじゃない、という思想です。

 

もう一つ紹介させてください。

ペンを持って本に書き込みをすること」を薦めています。これにより著者との対話が始まり、読書に変化が訪れるといいます。読後のノート作りや読み返しにも役立ちます。

質問6:類書との違いはどこか?

本記事全体でレバレッジ・リーディングと対比しています。効率と成果に集中している著書に対して、自軸を育てて読書を楽しむバランス感覚が特徴です。

質問7:関連する情報は何かあるか? 

本書は、読「書」術ではありますが、書籍に限らずニュースや新聞、ネット記事などあらゆるインプットに対する思考に役立つメソッドです。

終わりに

本記事であげてきた所感は読書会を始めた時点で自身がメモしたものです。Workflowy読書会*2では、互いの感想を共有したり質問し合うことで、異なる視点が得られるのでまた違った読書体験ができます。ソーシャルリーディングについては別途記事にします。

 

 関連図書

レバレッジ・リーディング

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 元祖倉下さん本ですが、10/22にKindle化ほやほやです。

EVERNOTE「超」仕事術

EVERNOTE「超」仕事術

 

読書術の次にお勧めしたい本です。

EVERNOTE「超」知的生産術

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 書評に特化して掘り下げたい方はこちらをどうぞ。

BlogArts: 書評記事の書き方

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